9月9日(水)

 〜  日経平均、歴代6位の急騰!  〜


  前回は、世界同時株安進行中と記していたが、欧米市場が不安要素は既に織り込み済みとなったような、堅調な回復ぶりをしていく中で、一人日本のみが大荒れの市場 を継続していた。

 日本市場が9時に始まり、その後10時半から中国市場が始まるが、上海株が下振れするに引き連れて日本市場も大幅に下げ幅を拡大し、その後、上海株が戻してきても日本市場は戻し切らない という異常な状態が続いていた。
 特に、昨日の不安定な動きは、海外のファンド筋が日本市場の株の銘柄の大幅な組み換えを行ってきているとの声も出るくらいで、一日の内でも乱高下が激しく、市場の動きが読めない状況が続いてい た。

  ところが今日になって状況が一変、朝から大幅高で始まり、その後もじりじりと上げ幅を拡大していき、とうとう市場歴代6位となる<+1343円>の大幅高で引けた。
 これは、昨日、中国財務省が財政政策を積極化させるとの観測が広がり、これが市場心理の安心化につながり、かつ欧米も大幅に上げてきたことからの大幅高である。
 ちなみにこれまでの上昇幅1位は、1990年10月の<+2676円>で、当時の日経平均株価は22,898円であった。

 さて、明日はまた今日の大幅反動落となるのか、はたまた堅調な上げ相場と転じて行くのか、来週の米国FOMCの結果が出るまでは、まったく読めない相場が続くが、しばらく静観しておこうかと思った相場が忙しくなった。
 今日、朝仕込んだ株を持ち越したが、かなりな余裕ができたので、下げても一時的なものと思うこととしよう。

 昨日、野田聖子氏の自民党総裁選断念で、無投票で安倍政権の継続が決まった。ちょうどいいタイミングである。アベノミクスがくすみ初めているので、再度、新たな政策を早急に打ち出し、日本経済の力強い復活を世界にアピールして欲しいものである。