7月1日(水)

 〜  ギリシャ・大迷惑!  〜


  先週は、チプラスギリシャ首相が、政治判断を放り出して急に国民投票をやると言いだしたことから、EU諸国はユーロ圏維持のために、とりあえずは支援プログラムの延長をするのかと思っていたら、交渉を勝手に放り出したギリシャを突き離して支援プログラム打ち切りの英断を下した。さすがの判断である。債務者から足元を見られているのではないかと失礼な推測をしたことを詫びる。

 しかしながら支援打ち切りはできないであろうと、チプラス氏がEU諸国に対して甘く見ていたのは確かであろう。
 ギリシャを救済するために何度も交渉を重ね、多大な時間をかけてきたEU諸国の首相や財務相に対してどうお詫びしたのであろうか?

 おかげで、これを受けて世界で最初に始まる週初めの日本の市場では、波乱の幕開けとなった。それも一応一日で落ち着きを取り戻しているようであるが、まだ5日のギリシャ選挙が控えている。チプラス氏は国民に反対するように演説しているようであるが、反対した結果、ギリシャがどうのような姿になるのか全く示していない。国民の不安にどう答えていくのか?

 期限が切れたIMFへの返済金16億ユーロはデフォルト(債務不履行)になるが、IMFは延滞扱いにすると寛大な態度を見せている。
 ギリシャのEU離脱はないもの思うが、それも選挙の結果次第である。ギリシャ国民がどう判断するのか?
 
 またこの選挙の結果を受けて、来週初めの市場がどうなるのか、ただ静観しているだけでは済まないようだが・・・。