2月16日(日)

 〜  日本市場に異変!  〜


 
今年の日経平均は6週間連続で下げ相場となった。

 最近の株安は、中国の消費指数の弱さから始まり、新興国の通貨不安、アメリカ経済指数の弱さ等から、円買いにつながり、その結果として株安が続いている。

 新興国の通貨不安は一旦落ち着いたということで、アメリカ・ニューヨークダウは既に下げた分は取り返し、上値を追う状態になっているのに、日本市場のみが取り残されたかっこうになっている。

 最近では、「バイ・マイ・アベノミクス」をもじって、「バイ・バイ・アベノミクス」という言葉も出てきている。
 どうも海外投資家は、アベノミクスに少し失望感を抱きだしたようだ。このままの状態であれば、更なる外国人投資家の日本株売りが継続し、株価は下落の一途をたどることになる。

 安倍総理もそろそろなんらかの新たな経済対策を打ち出さないと、株価の下落に追随して日本経済は復活するどころではなく、4月からの消費税増税が更なる経済の低迷を引き起こしかねない。

 今週は、17日から2日間の日程で日銀の金融政策決定会合が開催される。黒田総裁も「市場をウオッチしている。」と傍観者みたいな発言をせずに、日本経済の復活に向けて、更なる金融緩和策の打ち出しをすべき時期に来ていることを強く認識して欲しい。