〜〜〜  台 湾 旅 行  〜〜〜 

《 平成20年12月20日(土)〜22日(月) 》 


〜 はじめに 〜


 以前、娘宅から10万円の旅行券をもらっていたが、そのまま使うチャンスがないまま タンスにしまっておいた。

 今回、台湾旅行に行くにあたってこれを使わせてもらうことにし女房が娘に電話する。娘も忘れていたようであるが、

話を聞いて思い出し、元気で行ってくるようにとのこと。なお、娘が言うには、「おみやげはしょうがないものだったらいら

ないからね。」とのこと。女房がしきりに首をかしげていた。


 

《 平成20年12月20日(土)・1日目 》 


 
12月末の土曜日、天気はいい。今日から3日間、台湾旅行に出かける。
 ツアーで申し込んでいるが、二日目のみフルコースの観光・食事付きであるが、初日と最終日はフリーになっているので、ブラブラ台北を散策してまわることにしている。

 まだ暗い内に自宅を出て、7時過ぎに福岡空港国際ターミナルに着いた。ここで前もって予約しておいたパーキング会社に電話をする。すぐに会社の方が見えて、 3日分の料金2700円を支払い、車を預かってくれた。
 これまではパーキング会社に行き、会社の車でターミナルまで送ってもらっていたが、電話をすれば車を取りに来てくれるこの方式の方が有り難い。
 
 受付にはまだ時間が早いので、レストランに向かうがここもまだ準備中であった。よって、缶コーヒーを買って旅行の無事を祈って乾杯する。朝早くから結構人は多い。ここから それぞれ思い思いの海外各地に向かう。皆、これからの旅行に期待をふくらませていい顔をしている。

 ツアー会社の受付を終え、カウンターでチェックインを済ませ、出国ゲートを通過し、出発ロビーで待機する。

 女房が東京の娘に電話し、「ルーロンハン(魯肉飯)」は食べてくるようにと娘からサジェスチョンをもらう。

 10時10分、定刻に出発する。しばらくすると食事が出て、赤ワインで乾杯する。台北まで2時間半程度のフライトになるが、食事を済ませて、出入国カードに 必要事項を記載し、まどろんでいると間もなく着いた。
 台湾は日本とは1時間の時差がある。よって、10時10分福岡発、11時40分台北着となる。空港に着いたらドコモからメールがあり、携帯に台湾時刻も表示されていた。最近の携帯はすぐれものである。

 待合いロビーにツアーのガイドさんを確認したので手を振って挨拶する。「蘇」さんという台湾の女性で、ご主人が日本人とのこと。なんと、今回のツアーは我々夫婦二人だけとのこと。よって 今回は専用車で案内するということで、「大名旅行だね」と蘇さんが 笑う。

 今日はホテル到着後フリーで台北市内を楽しむ予定であったが、蘇さんと運転手さんをホテルから帰すには申し訳ないので、オプションで、「龍山寺」〜「中正紀念堂」〜「台北101」〜松山にある「暁河街観光夜市」 までの見所満載コースで見積もってもらうと、一人2300元とのこと、これで頼むことにした。 蘇さんも喜んでくれた。
  なお、円高で為替レートは1元が2.8円とのこと。ガイドブックには3.3円とあったので随分と円高になったものだと改めて実感させられる。

 まず、ツアー定番のDFSに案内され、ここでお土産用の香水等を購入する。この後ホテルでチェックインする。今回のホテルはかっての迎賓館である「圓山大飯店」 (グランドホテル)に泊まることにしている。小高い丘の上にある赤の殿堂で、堂々とした立派なホテルであり、JTBではSD(スーパーデラックス)クラスにランク付けされている。世界10大ホテルの一つでもある。ホテルの建築デザインに20万以上の龍の彫刻が施されているので別名「龍宮」とも呼ばれている。432号室へ、数字がきれいに並んだいい番号であるが、更に市内が見渡せる側の部屋をとってくれており、夜景も楽しめるようだ。テラスというか、外の張り出し部分が相当の広さであり、横の部屋にも直ぐ行けるので、窓のロックをしっかりしていないと危ない。部屋の広さは8〜9坪とある。

 少し休んで15時30分に出発、蘇さんが、「明日は国際マラソンがあるので、ホテル前の道路も一部閉鎖される。よって時間がわからないので、明日行く予定の「忠烈祠」にこれから行こう。」ということになった。二人だけなので簡単にコースが変えられるのもいい。

 ここ「忠烈祠」は辛亥革命で命をなくした軍人の霊を祀る廟である。建物だけではなく、定時に行われる衛兵の交代式が見所になっている。多くの観光客が見守る中で交代式が行われる が、全てを見ていると結構時間がかかる。

 これからいよいよ今日のオプションコースである「龍山寺」に向かう。間もなく着いた。お寺の回りは人だかりで、おまつりでもあっているような賑わいである。 火がついた長い線香を持った人が歩きながら、時には立ち止まって頭を下げ、お寺の回りでは建物内の読経に合わせて、お経を読んでいる人も多い。綺麗なお供えものがお寺の中で売られている。蘇さんがお寺の由来など色々と説明をしてくれる。菅原道真公や、徳川吉宗公などの名前がぽんぽん出てくる。「蘇さんは日本の歴史にも詳しいね。」と誉めると、「日本の観光ガイドの試験も受けている。」とのこと。今回は落ちたと言われているが、それにしても相当勉強されている。

 ここから「中正紀念堂」に向かう。この紀念堂は蒋介石ただ一人のために造られた巨大な記念建造物である。 1976年に着工し、1980年に竣工している。蒋介石が使用していた車まで展示されている。

 中正紀念堂を後にして、「台湾総督府」を左手に見ながら、「台北101」へ向かう。

 「台北101」は高さ508m、101階あるために階数がそのまま名前になっている。現在、世界の最高ビルはドバイに建設中の「ブルジュドバイ」で、完成後は160階建の810mになるが、既に高さでは 台北101を抜いている。 それにしてもドバイの高層ビルラッシュは何故なのか、世界のクレーンの3分の1が集まっていると言われるほどの高層ビルラッシュになっていたが、それも原油価格の急落、世界経済の減速によっておかしくなってきているらしい。ビルは無事完成するのか・・・。

 ビルの5階にある切符売り場で切符(400元)を購入し、エレベーターで89階にある展望台へ38秒で上がる。時速にすれば60kmになり世界最速であるが揺れは全く感じない。 すばらしい技術である。ここから台北市内が一望に見渡せる。既に見事な夕景になっている。更に階段で91階まで上がると、そこは屋外の展望台で高い壁に覆われているものの十分に景色は楽しめる。また、夜景になると一段と見応えがあった。

 ビルから出て、すぐ近くにある「暁河街観光夜市」へ向かう。(「暁」の偏は「日」ではなく「食」であるが読みが分からない。) ここまで送ってもらって、蘇さんと別れる。夜市で食べるものがなかったらと、蘇さんが料理店を紹介してくれる。

 結構な人だかりで、行列をなして歩いていく。臭豆腐なのか、いやな臭いがただよっている。よって、あまり食べる気がしない。ここの夜市は一つの通りのみで、 両サイド及び通りの真ん中に小さな店が連続している。通りを抜けると、夜市を楽しむにはまたそこを戻るしかないが、戻るのも面白くない。よって、蘇さんに紹介された店 「鼎極」に行くことにした。

 通りで黄色いタクシーを捕まえる。タクシーに乗って、運転手さんに蘇さんからもらった店の地図がのっている名詞を見せると「OK」といって走り出した。195元で店についたので200元支払いおつりはいいというそぶりをすると「謝謝」との返事。
 名詞にあった1880元のコースを頼む。ふかひれ、あわび、いせえびと豪華コースである。早速台湾ビールで乾杯する。今日は何度も乾杯しているようだ。回りの客もほとんどが日本人であった。事前に確認はしなかったが、日本人にもかなり有名な店らしい。ビールの後紹興酒をボトルで頼む。10年もので900元也。普通のものとの味の差は分からないがおいしく飲んだ。 ふかひれはかなりな大きさの姿煮で、あわびも相当の厚さで食べ応えがあった。なお、メイン料理は二人で変えて、伊勢エビとステーキをチョイスしたが、ステーキは薄い小片で、量も少なく、伊勢エビの方が格段に立派であった。  

 21時過ぎに店を出る。店の人がタクシーに乗るかと聞かれるので、「タクシーでグランドホテルへ」というと、タクシーをつかまえて運転手さんに行き先まで伝えてくれた。有り難い。
 間もなくホテルに着き、ちょうど100元だったので10元をチップで追加する。(元々台湾ではチップは不要であるが。) キーを受け取り、部屋に戻る途中のエレベーターの中でビデオカメラをタクシー忘れたことに気が付いた。部屋に入ってフロントに電話し、ビデオカメラの忘れ物の届け出があったら預かってくれるように頼んでおいたが、まず出てこないこないだろうと諦める。

 部屋で、コンビニで買ってきたビールとつまみで今日最後の乾杯をする。今日は一日専用車による移動だったのでそれほどの疲れもない。 ホテルのテラスに出て夜景を楽しむ。
 TVはNHKの衛星放送が入るので、日本のニュースを見ながら今日一日の行動をメモする。

 参考までに、ホテルのコンセントは日本と全く同じタイプで、CType用のアダプタを持っていったが不要であった。