《 平成23年7月26日(火)・3日目 》 


 5時半に起きる。昨日は早めに休んだので早く目が覚めた。
 今日は出発が遅いので、女房ともども6時から1時間の散歩に出かける。昨日よりも天気がよく、澄み切った青空に湖が魅力的な姿を見せている。散歩が楽しくなる。

 湖畔の散歩をしていると、遊歩道の横に犬のフンを捨てるゴミ箱が備えられてあった。おまけに、ゴミ箱の横にはビニール袋まで準備されている。何というお国柄なのかと感心させられる。

 8時40分にホテルを出発、今日はスイスで最も有名な氷河特急にてアルブラ線でクールまでいく。サンモリッツからクールまではベルニナ線もあるが、両線の違いは鉄道会社の違いである。氷河特急はMGB鉄道とRhB鉄道の共同運行相互乗り入れ方式であるが、ベルニナ線はRhB鉄道1社の運行である。
 またRhB鉄道は急こう配をループなどにして克服しているが、MGB鉄道は急こう配を克服するための「アプト式」というラックレールを使用している点が大きく異なる。

 氷河特急で車窓の景色を楽しむ、まさにハイジの里のイメージのような景色が広がる。ランドバッサー橋を渡る。トンネルを出た後の一瞬という感じであったが、一応 見ることができた。車窓の景色を楽しみながら車内販売のコーヒーを飲む。最高にリッチな気分にしてくれる。ついでに、車内で氷河特急で有名な傾いたグラスも購入する。

 クールに着いて、バスに乗り換え、ハイジの里であるマイエンフエルトへ向かう。
 まずはハイジの泉を見に行く。この泉はどうもイメージが悪い。泉の上にしがみついたような姿でハイジがいるが、まず可愛らしさが全くない。いたずらなわんぱく女の子といえば、まだいい表現の方である。 
 レストランで昼食後、自由散策となる。ハイジ・ショップを覗き、ハイジの家のモデルを 周りから見て(中に入るのは有料)、庭に入り、その後集合場所へ戻る。

 14時半前にここを出発し、16時少し過ぎにルツェルンに着いた。

 ここは中世の面影を残した風情ある古都である。
 まず「ライオン記念碑」を見に行く。スイス人は周辺諸国によく傭兵として雇われていた。そのフランス革命のさなか、パリのチュイルリー宮を守っていたスイス兵が押し寄せる革命派によって殉死するという悲劇があった。この心臓を射抜かれて横たわるライオン象は、命に代えて職務を全うした彼らの忠誠心をなぞらえたものである。その顔の印象から嘆きのライオン象とも称されている。
 
 次に「カペル橋」へ。四森洲湖がロイス川に流れ出るとろこにかかっている屋根付きの橋で、14世紀初頭に建造され、全長は200mもあり、ヨーロッパで最長、最古の木の橋である。屋根の梁の部分には、ルツェルンの守護聖人の生涯が描かれた100枚あまりの絵がある。

 18時前にルツェルンを出発し、19時過ぎにアイガーの麓であるグリンデルワルトへ着いた。そのままレストランへ直行し、食事を済ませてホテルへ入る。
 ここはホテルの目の前にアイガーがそびえ、明日の朝の散歩が楽しみである。
 

  ※ ホテル : グリンデルワルト ・ GRINDERWALDERHOF (グリンデルワルダーホフ)