≪ 平成25年4月13日(土)・3日目 ≫ 


 9時ちょうどにホテル発、今日はこれからいよいよ待望のグランドキャニオンに向かう。

 445km、バスで約5時間の旅になる。

 ラスベガスに別れを告げて、相変わらずの荒野を走っていく。ウオークマンでマカロニーウエスタンを聞きながら、ビデオのバックミュージックをイメージしながらひた走る。
 バスの旅もなかなか楽しいものである。この時間を楽しめるかどうかで、旅の疲れ方も異なってくる。

 荒野の植生にも関心があり、このような雨が極端に少ない中で、けなげに成長を続けている植物群に対して賛辞の言葉をかけながら、車窓を眺めている。

 11時45分に途中のレストランに立ち寄り昼食、その後またひた走る。

 13時45分に「ルート66」名残の店「エンジェルバーバー」に立ち寄る。この店はエンジェルという名のおじいさんが今でも現役で散髪をしている店である。そのエンジェルじいさんが出迎えてくれる。
 ルート66ゆかりの道路標識や関連グッズが売られている。表の道路に出てはるかかなたを眺める。この道をまっすぐに進むと、その先にはニューヨークがある。
 今では走る車もほとんどないが、かってのゴールドラッシュ時代には、金を目指して大勢の人々が夢をみながら通って行った道である。

 14時15分発、15時45分にホテルに着いた。ここで荷物を部屋に入れて、16時45分にいよいよグランドキャニオン観賞に出発する。ガイドさんが「帽子が飛んでも、後追い自殺をしないように!」と注意をされている。

 まずはイーストリムにあるマーザーポイントへ。バスを降りてしばしの散策タイムである。風が強い。が、目の前に広がる絶景に感動を覚え、写真撮影が忙しい。これまで何度も写真や映像で見ていた景観が今目の前に展開している。その壮大な景観に改めて感動と驚きを感じさせられ、地球の歴史のロマンにしばし浸る。

 集合時間になって、一人福岡からの参加者のGさんが戻ってこない。現地ガイドさんが「ここのポイントが人生の分かれ道になるので、くれぐれも間違わないように!」と念を押していたのに、やはりこのポイントを見過ごして全く別の道に入り、迷ってしまったらしい。
 やっと添乗員の寺田さんとガイドさんが見つけてきてバスに戻ってきた。この先にはいないだろうと、引き返そうと思って、ふとその先を見るとGさんがいたとのこと。ここで引きかえしていたらどうなっていたのか。

 18時15分にブライトロッジ着、ここで夕日に染まるグランドキャニオンの観賞である。夕焼けにはならなかったが、十分にグランドキャニオンの夕景を堪能することができた。

 以前、バスの休憩中に会った福岡からの「カリフォルニアクルーズ旅」メンバーにここでも会った。明日の朝日観賞を済ませてロスへ戻り、そこから3泊4日間のクルーズ旅とのこと。クルーズ旅もいつか参加してみたいと思っているが、まだまだ行きたい所が多すぎる!!!
 福岡クルーズ旅メンバーに、今回の旅の記録をアップするので小生のホームページを見てほしいと伝えて分かれる。

 19時5分発、ロッジ横のレストランへ。横に座られた高見さん夫婦は阪神淡路大震災の被災者で、家が倒壊してなんとか抜け出し助かったとのこと。今日また淡路島でマグニチュード6の地震があっており、心配されていたので、ロッジに戻り、ネットにつないで情報検索、被害は淡路島以外はそれほどでもないようだと伝えて安心されていた。(その後、子供さんに電話して無事を確認したとのこと。)

 明日は朝日観賞である、明日に備えて早めに休む。 

 
  ※ ホテル : グランドキャニオン ・ ロードウェイ イン レッド フェザー ロッジ