〜〜〜  地中海・クルーズ旅  〜〜〜 

≪ 平成26年3月2日(日)〜16日(日) ≫ 

これから地中海クルーズ旅へ向かう。

クルーズ旅の最大のメリットは、次の目的地まで荷物を持って忙しく移動しないでいいことだろう。

また、ほろ酔いで寝ていれば、次の寄港地に着くというのもいい。

最大の楽しみは、キャビンのデッキに出て、地中海をクルーズしながらワインを飲むことである。

絶景の地中海を眺めながら、ワイングラスを傾け、これまでの人生を振り返って見ることにしよう。

女房が邪魔しなければであるが・・・。
 


NO.1  ≪ 平成26年3月2日(日) 〜3日(月) ≫ 
 


≪ 平成26年3月2日(日) ≫ 

 我が家のクリスマスローズが花盛りであるが、水やりは天気にまかせることにし、シクラメン等には腰水処置をして、長期クルーズ旅に出かける。

 福岡空港でトラピックスの担当者のチェックを受けて、7時15分発で成田国際空港へ。
 福岡空港で預けた荷物はローマまで行くので楽である。

 11時15分発のスイスインターナショナルエアラインにてチューリッヒ経由でローマへ。
 チケットのシートは中4人席の更に真ん中二人席と最悪であったが、幸いにエコノミー席の一番手前の席であったため、前は広く空いており、逆に最高の席であった。

 添乗員の高橋さん(トラピックス北海道所属・美空ひばりを小柄にしたような可愛い女性)によると、今回のツアーは同じコースで4組、総勢80名を越え、ジェノバからの組を加えるとトラッピックスだけで120名になるとのこと。大変な人気のコースであるようだ。
 我々のメンバーは総勢29名で、内20名が福岡からのメンバーとのこと。

 我々夫婦にとっては今回が初めてのクルーズ旅になる。たまたま旅行説明会で、時間があったのでクルーズ旅の説明会場を覗いたところ、興味を持ち、自宅に帰ってからネットで色々とクルーズ旅の内容等を確認し、本ツアーに申し込んだものである。

 今回の旅は、イタリア・MSCクルーズ社のファンタジア号によるカナリア諸島と地中海クルーズ15日間の旅である。
 このファンタジア号は、2008年に就航した総トン数133,500トン、全長333mで、総客員数3,274人、乗組員数1,325人という超豪華客船である。

 往復ともローマで1泊し、ローマから82km、バスで1時間半ほどのところにあるチベタベッキア港で乗下船する11泊12日の船旅になり、本日は久しぶりのローマに宿泊することになる。これも楽しみである。
 
 食事が1回、軽食が1回出て、チューリッヒで乗換え、更に軽食が1回出て、計約14時間のフライトで、現地時間19時過ぎ(時差-8時間)に無事ローマに着いた。
 入国審査を済ませてバスに乗り込み40分に出発、20時半にホテルに着いた。

 明日はいよいよ豪華客船に乗船である。

  

  ※ ホテル : チチェローネ ・ ローマ


≪ 平成26年3月3日(月) ≫ 

 6時に起きる。まだ時差の関係で身体のリズムは本調子ではないが、気分は爽快である。

 6時半に朝食を済ませて、7時半過ぎに朝の散歩に出かける。

 前回のイタリア旅行のフリータイムで、トレビの泉から、パンテオン、ナヴァーナ広場、ヴェネツィア広場、フォロロマーノ、コロッセオからテルミナ駅まで半日かけてぶらぶら街歩きをしたことから、土地勘はある程度できている。

 ホテルを出てまずはテヴェレ川にかかるレジーナ・マルゲリータ橋を渡ってポポロ広場へ、ここで別の日本人ツアー客に挨拶する。今日が13日目で明日は帰国するとのこと。旅先でのこのようなふれあいも楽しいものである。

 ここからスペイン広場へ、ホテルを出てまだ20分ほどである。スペイン階段はジェット水を用いて清掃中で、右サイドの開放された階段を上って行く。人は数えるほどしかいない。
 階段を上って朝のローマ市内を見渡し、ここからトレビの泉に向かう。4つの噴水から右折し、クイリナーレ宮殿を右手に、クィリナーレ教会を左手に見ながら、クィリナーレ広場から坂道を下りてトレビの泉に着いた。
 ここでは映画の撮影中で、泉に近寄れなかったが、高台から後ろ向きにコインを投げ入れて、ここからサンタンジェロ城に向かう。
 途中、マルクス・アウレリウスの見事な円柱を見上げ、モンテチトリオ宮殿を右手に見ながら、テヴェレ川に出た。裁判所の前の橋を渡り、サンタンジェロ城に向かう。
 城を取り囲む緑地では犬の散歩させている人が多い。少し緑地をブラブラして、ここからホテルに戻る。9時10分にホテルに戻ってきた。小休止し、指定された時間にスーツケースを部屋の前に出して、まだ時間があるので、またサンタンジェロ城に向かう。

 お城の外側を左回りにぐるりと回ってウオーキングを楽しみ、オープンしたばかりの土産店に立ち寄るわけでもなく、並べてあるものをのぞきこみながらブラブラし、またホテルに戻る。
 集合時間の30分前なのに、既に多くのメンバーがチェックアウトを済ませてロビーに集まっていた。

 10時45分にホテルを出発する。
 バスの中で、高橋さんがクルーズの説明をされる。参考までに、その概要を記す。

 ・ レストランは朝夕席がセットされている。
   (実際は夕のみで、朝はフリーであった。)
 
・ 14階のバイキングは24時間空いており、いつでも利用可能である。
 
・ デッキ付きのキャビンには100ドル分のクレジットサービスがある。
 
・ クレジットカード登録は1キャビン1名でいい。
 
・ パスポートの預かり証を確認すること。
 
・ 日本語の船内新聞が毎日届けられる。高橋さんのメモも毎日配られる。
   ドレスコードもこれに記載されている。
 
・ 乗船すると、日本語での説明会があり、その後、避難訓練がある。
 
・ 一日一人6ユーロがサービス料として賦課される。
 
・ 朝食はルームサービスも利用でき、別途のチップは不要である。
 ・ カード使用時にレシートは必ず受け取って保存しすること。
  下船時の請求明細書と比較・確認するためである。
 
・ プール、ジム使用時は備え付けのタオル等を使用すること。


 12時15分にチベタベッキアの港に着いた。感動の豪華客船ファンタジアが待ち受けている。
 このようなワクワクするような感動の旅も珍しい!

 乗船前の待合室で、生ビール大14杯分で62ユーロ、ワイン6本+ミネラルウオーター7本で115ユーロのサービスチケットを購入する。支払いは後でカードに付けるのこと。(15%のサービス料別途)
 後で分かったことだが、販売していたのはレストラン担当の乗船員たちであった。

 受付で、パスポートを預け、クレジットカードを登録し、写真を撮られ、パスポートの預かり証とクルーズカードを受け取って、14時15分にいよいよ乗船である。
 このクルーズカードは、乗船の証明書でありキャビンのカードキーであり、クレジット機能も有する便利なものである。カードには夕食時のレストランのテーブルと時間も記載されている。
 下船時にはバーコードでチェックされ、乗船時にはバーコードと顔写真でチェックされる。
 
 11階のキャビン内はベッド2台に机があり、別途、洗面・シャワー室、海側にデッキが付いている。
 テレビや冷蔵庫、金庫も備え付けられている。テレビは船内の紹介チャンネルも多い。
 キャビン内のコンセントは、電圧、形状ともに日本のものがそのまま使えるものが2個設置されていた。

 16時00分から日本語でのレセプションが始まる。チエさんという女性による説明で、日本からは総勢170名の乗船(この内、120名がトラピックスである!)とのこと。何かあったら「ジャパニーズホステス、プリーズ」、あるいは、「チエ、プリーズ」でいいとのこと。

 17時30分から避難訓練があり、キャビンの救命胴衣とクルーズカードを持ってシアタールームに集合する。
 指定された避難場所ごとに集まり、説明後にはその避難場所を確認して解散となった。

 18時に指定されたレストランである5階のレッド・ベルベットへ。本日はメンバー全員がここでの食事ということで、指定されたテーブルを自由に使っていいとのこと。
 各人にメニュー表が渡され、前菜からサラダ、スープ、パスタ、メイン、デザート、パンまでをそれぞれが好みのものを選ぶ。
 大分・別府から参加の本坂夫婦、北海道・赤平から参加の櫻井夫婦、東京・新宿から参加の井上夫婦と同席し、ビールからワインで座が盛り上がり、よくあるパターンで気がつくと周りのみんなは引き上げ、クルーからそろそろお開きにと催促されてしまった。次の 20時からの食事のグループの準備のためである。

 ロゴショップでMSC専用のカードホルダーを2個購入し、キャビンに戻る。
 これで感動のクルーズ初日が終わった。メンバーもまだ興奮さめやらぬ雰囲気で、初日から盛り上がってしまったが、明日からまたいいクルーズ旅になることを期待したい。