《 平成22年03月29日(月)・2日目 》 


 
朝、5時に目が覚める。まだ時差の影響が少し残っているようだ。

 早速、日本市場の動きを確認、時差の関係で、日本では前場が終わった段階であるが、権利落ちで下がっているようだが、それでも全体的に強そうな動きをしている。権利落ちで下がった銘柄の株を、権利確定日に利益確定した余力で購入して本日のデイトレ終了。


 朝食を済ませ、8時にホテルをバスで出発。天気はすこぶるいい。


 地下鉄テルミニ駅で現地ガイドのH氏と合流、名ガイドであるが、時々ボヤキが出るために、後にツアーメンバーから「つぶやきH氏」と呼ばれていた。

 H氏の解説、「テルミニ駅周辺も中国資本が入りこみ、だいぶ買い占められたようだ。最近、チャイナタウン化してきている。バス、電車は1ユーロで75分間乗り放題(ただし、地下鉄は1回のみ)と安い。私のガイド料も安い!」、「ここは、ヴェネツィア広場で、像はエマヌエレ2世、エマヌエレ、・・・、馬に乗る2世。覚えましたか?」

 コロッセオでバスから下車、コロッセオの前で写真のみとり、観光終了。ここは明日またゆっくりと来て、中まで入りこみ、歴史の重みをずっしりと感じ取りたい。

 「トレビの泉」付近で下車、人が多く混雑している。スリ等に気を付けながら噴水に近づくものの、たまたま手持ちのコインがない。女房が「1円玉ならあるよ。」ということで、それぞれ1円玉を後ろを向いて、肩越しに噴水に投げ込む。小生の1円玉は沈みこんだが、女房の1円玉はぽっかりと浮いている! 「もう、ローマには 来なくていいよと言っているのかな?」、女房「・・・」 、「このジェラートおいしいね。」、女房「・・・」、「トイレ行っとく?」、女房「行っとく!」・・・で集合時間に2分遅れた。

 ここからスペイン広場まで歩いていく。10分ほどで広場に着く。ここも人が多く、階段のあちこちに座り込んで、くつろいでいる。秘かにオードリー・ヘップバーンをしのびながら階段を上っていく。

 階段上で集合し、バスに乗り込んでローマ三越で下車する。ここでショッピングタイムとなり、その後、レストランに向かい、ここで昼食となる。ワインがおいしい。これから毎日、昼夜ワイン三昧の食事が始まる。
 
 午後からは、オプションで、バチカン美術館とサンピエトロ大聖堂へ。

 ここバチカン市国は、面積44万平方メートルと世界最小の独立国家である。国家元首であるローマ教皇は、カトリック教会の首長であり、ローマ司教でもある。教皇は選挙で選出されるが、 不正防止のために何度も行われる選挙の仕組みの複雑さには驚かされる。
 バチカン市国とカトリック教会は全く別物であるが、教皇の立場では、聖ペテロの後継者でキリストの代理となる。そのカトリック教徒の「復活祭」が今度の日曜日にある。 もうその準備にとりかかっているようで、各所で入場制限がなされていた。

 大城壁の中にある「バチカン美術館」に入る。これほどの美術館となると他と比べようもない。 とてつもない比類なき美術館である。しかも、システィナ礼拝堂以外は写真撮影もOKとのこと。感激である。
 ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ等々偉大な名前を聞くだけで感動ものである。歴史の重さと、あまりに偉大な美術品の数々に押しつぶされそうになりながら見て回る。

 システィナ礼拝堂は、1982年〜1994年にかけて、「日本テレビ」の支援のもとに、修復工事が行われ、ほぼ真黒だった絵画が立派によみがえったとのこと。ミケランジェロの作による「最後の審判」は1枚の絵の中に物語がつづられている ようで、素晴らしい大作である。

 システィナ礼拝堂を出る。いつもは、ここからすぐ隣にあるサンピエトロ大聖堂に行けるらしいが、復活祭の準備のためか、通行禁止になっている。やむなく、一旦、バチカン市国の外に出て、城壁をぐるっと回って行く。途中、女房に「昨日は6,000歩強だったが、今日は1万歩は行きそうだね。」と言って、万歩計を見たら、何と「10,001」をカウントしていた。偶然とはいいながら、その偶然を引き寄せる自分に改めて驚く! 

 サンピエトロ大聖堂の前には、既に大量の椅子が復活祭用に並べられて、ロープが張られている。よって、回廊の4本の柱が1本に見えるという唯一のポイント「ベルニーニ・ミステリー」には立てなかった。
 大聖堂には入れるようなので、並んで中に入る。聖堂内にはカトリック教の信者が集まっていて、入場区域も制限されていた。中を一通り眺めて外へ出る。衛兵が直立不動で立っている。この制服は「ミケランジェロ」によるデザインであるとか。

 18時半過ぎにフリーの方々も集合し、バスで少し郊外まで走って、ある大きなピザ屋に入る。また、ワインを飲む。ツアーメンバーもお互いに大分慣れてきたようであり、食事が賑やかになる。 隣にひょうきんな子の4人家族が座っていたが、女の子は既にパスポートが2冊目であると言われていた。男の子はいつもおどけて人気ものであった。
 
 食事を終えて、隣のコンビニみたいところで、ミネラルウオーターを購入、1.5リットルで0.62セントと安かった。ホテルでは、0.5リットルで2ユーロであるため、 ほぼ10分の1の値段であった。

 20時50分にホテルに戻った。フロントで、明日のシャトルバスの予約をとり部屋に戻る。

 今日の総歩数は13,000歩であった。