〜〜〜  香 港 旅 行  〜〜〜 

《 平成12年11月17日 : 2日目 》 

 

 早朝6時ちょうどに目が覚めた。モーニングコールは6時40分だから40分も早く目が覚めたこと になる。Yもすやすや寝ているのでお腹の具合ももう大丈夫のようだ。早速着替えて海岸に散歩に出る。
 ジョギングしている人は少なく、海水浴をしている人が数人いた。そういえば中国北京では早朝から近くの公園で太極拳をやっている人が多かったが、ここではあまり見かけない。ぶらぶら散歩をして帰り、 家族3人で朝食に行く。Kさん、Nさん、Fさん夫婦もいた。朝食はもちろんバイキング方式で、中華と洋風が混在したメニューであった。どうもこのタイプの朝食は食べ過ぎるきらいがある。でも今日も相当の運動量になりそうなので、まあいいかと、結局はまた食べ過ぎた。

 
出発は8時。張さんに昨晩の迷惑をわび、更にお礼を言って、 Yももう大丈夫だと伝える。張さんも直ってよかったと喜んでくれた。 

 各ホテルによって他のツアーメンバーを乗せ、総勢がそろったのが9時5分、これからスターフェリー乗り場に行き、 フェリーに乗って香港島へ渡る。
 9時10分フェリー乗り場着。フェリー代金は一人当たり1.7弗と安い。香港は地下鉄、バス、トラム、船、タクシー等全ての乗り物の料金が格別に安いように感じる。フェリーの所要時間は8分。

  フェリーを降りてバスに乗り込む。張さんが香港の古いアパートは12〜13階であってもエレベーターがない。したがって階段を歩くしかない、張さん曰く「アシカレーター」とのこと。それでも家賃は7〜8万円するとか、大変だ。そのために香港の一般の人の中には太った人が少ないのか。  

 バスにてトラム乗り場の始発地である堅尼地城(Kennedy Town)に着く。
 ここから2階建て電車
に乗って中環まで戻る。

 
電車の2階から見る市内は新鮮な感じで、乗ってからずっと写真を撮り続けていた。
 ところで、道路に書かれている「立」に「占」という字は何の意味なのか?

 電車の料金は成人2弗。
 10時20分に中環へ。

 トラムを降りて中環で肉の解体をやっている場所もある市場をまわり、ここから世界最長のエスカレーターに乗る。
 この「行人電動樓梯(ヒルサイド・エスカレーター)」は高台に住んでいる人の通勤用に作られたものであるとのこと。
 屋外にエスカレーターを延べ800mにわたり設置、しかもこれが住民のためにとはなんだか信じがたい話であるが事実である。香港にも政治屋の力関係とかいうのがあるの
かどうか。

 11時にまたバスに乗り込み香港島から九龍へ戻る。11時30分に貴金属工場へ。工場といっても貴金属の店で、金製品からその他の貴金属まで何でもある店である。ここはまさに日本人向けの店のようで、すべて日本語の表示があり、店員も日本語が達者という状況であった。Fさんがいかにも嬉しそうに「安くしてもらった。」と言って買った金のネックレスを見せていた。ここの店員は最初から3割引の値段を言う。しかも交渉によってどんどんこの値段が下がり、結局、金以外はすべて6割近くまで値引きが可能なようだった。だったというのは当然ながら何も買わなかったから、人の話によるとということである。
 

 ここを出て次はシルクの店に案内される。「馬仙奴・洗水絲」という看板が出ていた。が、ここも日本語が達者な店員が多く、売り込みが激しい。この売り込みに負けた訳ではないが、パシュミナのストールが2
.6万円というのをもっと安くというと2.2万円といってきたので、では2万円でというと、最初は2枚買うならばと言っていたが、更にねばった末に、皆には言うなと言って2万円になった。早速皆に2万円になったと言ったらKさんの奥さんがすぐに次を買った。結局、店としては2枚で各2万円で売れたことになるのでは???  

 12時40分にシルク店を出て昼食場所へ、「NORTH・SEA」という店で広東料理名物の飲茶の昼食。日本人向けに味付けをしているようで全ておいしかった。ここでも1缶30弗の缶ビールを頼む。しかし、Fさんが注文しない。これはおかしい。日頃からさあ飲むぞと気勢を上げる元気なFさんがおとなしい。横で奥さんが駄目駄目をしている。問いつめると昨晩お腹の調子がおかしかったそうだ。誰かと同じように食中たりではなく、どうも昨日香港に来るときの飛行機の中で「タダ !、タダ!」と喜びの奇声をあげながら機内サービスの無料のビールやワインを相当飲んだらしい。その後遺症が夜中に出て具合が悪かったそうだ。
 しかもこのFさん、旅行保険に入っていなかったため相当に我慢したのではないか。やはり海外旅行には安心料として保険に入っておく方が無難なように思うがどうだろう

 13時50分にここを出て15分で女人街へ着く。これは「ノイヤンガイ」と読む。「にょにんがい」と読むと男人街は「なんにんがい」となるがどうにも響きが悪い。これは「ナンヤンガイ」と読む。この呼び方になれるといかにも香港と言った感じになる。

 
14時45分に所定の場所に集合、しかしながら集合場所にバスが入ってこれず、結局、10分遅れの55分出発になり、15時5分にGEH&DFS店ギャラリアへ。ここでは 18時10分集合と時間がたっぷりできたため、地図を調べてみると九龍公園がすぐ近くにあるし、スターフェリー乗り場も近い、即座に「九龍公園でまずはのんびりし、その後スターフェリー乗り場で夕暮れ時の香港島を眺める。」との 一人用スケジュールが出来上がる。

 DFS店を抜け出し、まずは九龍公園へ向かう。

 
都心の中のオアシスといった感じで、ビル街に囲まれてはいるものの人工の池が2カ所あり、ベンチも相当数が設置されており、そのベンチの3分の1ほどに人が座ってくつろいでいる。一つのベンチに腰掛け靴を脱いでくつろぐ。香港に来てやっとくつろげた感じである。

 写真を撮っていると、何故か女の子がポーズをとったのでこれも撮る。
 
ここでは、結婚式の格好をした二人があちこちで写真を撮っていた。
 香港では、このような写真を撮って記念のアルバムをつくるという商売があるのか。
 16時30分、公園からスターフェリー乗り場に向かう。歩いて5分程度の距離である。 
 ここは雑踏という感じで、九龍と香港島を結ぶまさに海上の動脈であり、肩をすりあわせながら行き来する人々で一杯である。対岸は相変わらずかすんでいる。
 
17時半に集合場所へ戻ると、既にKさんとNさんはビールを飲んでご機嫌だったが、Fさんは相変わらずお疲れの様子。

 ここでのビールは45弗にサービス料がかかり、相当に高いビールになっていた。飲まないかと誘われたが、ビールは夕食時に飲むのがおいしいので意志を強くして断る。決して高かったからではない。
 高かったというのは後で聞いた話である。弁解しているわけではないが、このように書いていると何故か弁解しているようにも聞こえる。

 時間になってもバスが来ない、今日は金曜日、香港にも「花金」があるのか、バス停も乗客で長蛇の列、結局バスをあきらめ、歩いて夕食会場へ行くことになった。歩いても10分程度の道のり。夕食は北京樓にて北京料理。相変わらずFさんはビール抜き。北京ダックは評判
がよく、ここぞとばかりに日頃手を出したことがないKさんとNさんが北京ダックを食べれる状態にして女性陣へ大サービスしていた。なお、ここでも全く味付けに抵抗が無くすべておいしかった。これはやはり日本人向けの味付けにしているためか。

  夕食後男人街へ、これは「ナンヤンガイ」と呼ぶ 。20時ちょうど着。20時30分発ということで30分の時間、ブラブラしていると、なんだかおとなしそうおじさんが絵はがきを売っていた。近づくとおじさんが中を開けてみせてくれたが、夜景のものもありかなり綺麗である。一つが30弗で2種類あったので、早速値引き交渉に入る。2種類とも買うので50弗でどうだといったら、やおら計算機を持ち出して30と入力しその値を見せ、指を1本出し1つの絵はがきを指さす、次にもう一つの絵はがきを指さしまた計算機を見せる、次に50と入力し指を2本出してOKという。要するに一つ一つは30弗であるが2つならば50弗でOKという。これは元々こちらが示したもの。OKと笑いながら握手をして手を打った。後で考えるとおもしろかったが、なんだか寂しげなおじさんで別に値引きせずに買ってやってもよかったがとも思い、もの悲しい思いが残った。

 本日の行程はこれですべて終わった。バスに乗り込んで各ホテルをまわり、屯門のホテルに着いたのが21時30分であった。部屋に入るとBGMがなっている、それもかなり大きな音量である。スイッチを探すものの見あたらない。気がつくと1階のプールサイドで生演奏付きのガーデンパーティをやっていた。どうりで消せないはずだ。ちなみに部屋は16階にある。

 部屋で一休みし、早速男性陣だけに声をかけて海岸でミィーティングをすることにする。しかしながらあまりに対岸の夜景が美しかったため、女性陣も呼ぼうとなり結局8人でのミィーティングとなった。
  昨晩もこの夜景を見たと話すと、皆苦笑していた。昨晩はそのような余裕がなかったそうだ。何のことはない、皆は貴重品金庫の取り扱いに苦労し、押した番号がわからなくなってフロントを呼んだりと大変だったそうだ。Kさんも、Nさんも、Fさんも・・・。

 
Kさんが買ってきていた20年物の高級紹興酒を空にし、全員そろっての写真を撮って、暗い中での海辺のにぎやかなミィーティングを終え、23時にそれぞれ部屋に戻り、シャワーを浴びて寝た。